2週連続でチェコのオペラハウスの名古屋公演。今回はチェコ国立ブルノ歌劇場。場所は同じく中京大学市民文化会館。演目はワーグナーのタンホイザーです。
少し早めに会場に着いたのですが、ちょうどロビーではオケの金管隊(トランペット×2、トロンボーン、ホルン、チューバ)がミニコンサートを始めるところ。開演前にマイスタージンガーやローエングリンの中の曲などを演奏してくれます。こういうのはお祭りっぽくていいですね。早く行ってちょっと得した気分になります。
全3幕のオペラですが、各幕終盤に向かっての盛り上がり感が素晴らしく、非常に集中できて3時間以上のオペラが短く感じられました。息をするのも忘れるほどで、終わった後は心地よい疲労感。やっぱりワーグナーは良いなあ!
演出はタンホイザーとしては比較的オーソドックスなものでしょうか。ヴェーヌスベルクの象徴としてバレエが有効に使われていました。
ソリストでは特にウォルフラム(ウラディミール・フメロ)の声が良かったです。タンホイザー(ヘンドリク・フォンク)は最初声があまり通らないかと思いましたが、終盤にかけてだんだん良くなってきました。(意図的なものかな?)
ちなみに今回の上演はドレスデン版によるもの。手持ちのCDやDVDはパリ版(ウィーン版)ばかりで、正直あまり馴染みがなかったのですが、「完全な」序曲も聴けるし歌合戦の場面も長めで、これはこれでなかなか良いなと思いました。
中京大学市民文化会館で2週続けてオペラを見ましたが、あまりオペラ向きの会場とは言えない気がします。愛知県芸術劇場大ホールの改修工事が終わるまでの我慢でしょうか。(笑)