愛知県芸術劇場コンサートホールでロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団(The National Philharmonic of Russia = NPR)のコンサート。
今日のソリストは日本クラシック界の時の人、先週バン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したばかりの辻井伸行さん、というわけで、会場の外にテレビ局の報道カメラマンが来てたり、いつもと雰囲気が違います。
今日のプログラムは、
- チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
- ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(独奏 辻井伸行)
- チャイコフスキー:交響曲第5番
正直言うと、このオーケストラのことはよく知らなかったのですが「ロメオとジュリエット」が始まるとそのレベルの高さがよく判ります。芸術監督で指揮のウラディーミル・スピヴァコフは、背筋を伸ばして大きく振る感じで、見栄えもなかなかものです。
そして指揮者に手を取られて辻井伸行さん登場。先週のコンクールでも弾いたラフマニノフは、若々しい中にも独自の世界を感じる演奏です。彼を「盲目の」という形容で扱うのは、もはや適切ではないと思いますが、敢えて誤解を恐れずに言うならば、視覚というインプットが欠けているからこそ構築された彼の中の「イメージ」を、ピアノという楽器を通して「見せて」貰った気がします。アンコールのショパンの子守歌でも万雷の拍手。今後が楽しみなピアニストです。
休憩を挟んで、今日のメインの交響曲。こちらもスケール感のある素晴らしい演奏です。最後はチャイコフスキーとハチャトゥリアンのバレエ音楽から3曲もアンコール。「若いピアニストも良いけど今日の主役は俺たちだぞ」という声が伝わってきそうな(?)熱演に大満足のコンサートとなりました。
そうか・・・どこかでピアノ聞きたいですね・・・
ロシアのクラシック音楽の層の厚さは驚くべきものがありますね。色々の意味で、やはり21世紀のメインプレイヤーになる国だと思います。
あー、クラシックコンサート久しく行ってない気がする・・・あ、教会コンサート行ったか。
投稿情報: たけちゃん | 2009年6 月19日 (金) 14:44
このクラスのオケが両手分くらいあって、いつも引き抜き合戦をやってるみたいです。(笑)
すごい国ですよね。
投稿情報: 岡田 | 2009年6 月20日 (土) 21:49