特別演奏会の翌日は、いよいよオペラ。東京文化会館でミラノ・スカラ座日本公演「ドン・カルロ」です。
今回はスカラ座伝統のイタリア語4幕版ですが、それでも大作という感じのするオペラ。何しろ主役と呼んで良いような人が6人も出てくるのです。今日の配役は、
- フィリッポ二世:ルネ・パーペ
- ドン・カルロ:ラモン・ヴァルガス
- ロドリーゴ:ダリボール・イェニス
- 宗教裁判長:アナトーリ・コチェルガ
- エリザベッタ:ミカエラ・カロージ
- エボリ公女:アンナ・スミルノヴァ
今日はこの6人が全員ハイレベルで、主役6人それぞれのドラマを立体的に感じることができました。
また、前日感銘を受けた合唱は今日も素晴らしく、例えば第2幕の火刑のシーンでは大掛かりなステージの上の大合唱と、それに負けない主役たちの声に鳥肌が立ちました。
ダニエレ・ガッティの指揮は、わずかに速めのテンポでぐいぐい引っ張っていく感じ。このドラマティックなオペラに良く合っていたと思います。
休憩を含めて4時間半の大作が、あっという間に感じるような素晴らしい公演でした。
第3幕からは、なんと天皇皇后両陛下とイタリア大統領夫妻がご臨席。日本公演の最終日ということもあって、カーテンコールも大変盛り上がりました。
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