愛知県芸術劇場大ホールで、プラハ国立歌劇場「アイーダ」公演。今日は主催者各位のご厚意により、開演前に舞台裏を覗かせてもらうことができました。
いつもとは逆の視線で、舞台から客席を見たところ。
改めて劇場の広さが判ります。海外から来られた歌手の方も、記念に(?)客席の写真を撮ったりしていました。
舞台上から、歌手の視線で見たオーケストラピット。
指揮者の後ろを白くしてあるのは、指揮を見やすくするためですね。
今回のメインセットのピラミッド。巨大です。
このホールは多面舞台を備えていて、舞台の裏や袖に舞台以上のスペースがありますが、その広い袖に置いてあった冠り物。細部まで作り込まれています。
こちらは楽屋の前。合唱の方々の衣装です。
上のピラミッドもそうですが、基本的に白を基調とした演出のようです。
いつもは見ることのできない場所や、出演者やスタッフの生の表情を見ることが出来、とても楽しいバックステージツアーでした。(写真はすべて主催者の許可を得て撮影しています。当然ながら出演者の写真などはNGですのでご了承ください。)
一度劇場の外へ出て、開場時間に改めて客として入場。アイーダの幕が上がります。
今回のマッシモ・ガスパロンの演出はマチェラータ音楽祭の野外ステージ向けに作られたものが基になっているとのことで、舞台上には上記の巨大ピラミッドが鎮座してセットの大きな転換はありません。
舞台裏を見せていただいたときは、正直言って変化に乏しいのではと思ったのですが、実際に照明が当たり、衣装を着けた歌手が出て、音楽が鳴れば、そんなことは素人考えの杞憂であったことが判ります。
特に第4幕、ラダメスが入っていくときは普通に見えたピラミッドが、次の場面で照明が変わると、こちらがピラミッドの内側(つまり地下牢の中)のように見えてしまうのには驚きました。(白状すると、このセットで地下牢の場面はどうするんだろう?と思っていたのです)
アイーダ役のテオドッシュウをはじめとする歌手陣は実に粒ぞろい。またジョルジョ・クローチの指揮するオケはアップテンポで、音楽的にも大いに楽しむことができました。
実演や映像ソフトで何度も見ているアイーダですが、今回また新しいアイーダを発見できたな、という気分です。
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