今年の締めくくりは新国立劇場でワーグナーの大作「トリスタンとイゾルデ」(12月28日鑑賞)。
この劇場初登場となるデイヴィッド・マクヴィカーによる新演出。全体の雰囲気は中世というより古代という感じでしょうか。舞台に水が張ってあったり、大きな船が動いたり、かなり凝っているのですが、決して主張しすぎるものではなく、音楽をよく生かしていたと思います。
主要な歌手6人が粒ぞろいでしたが、トリスタン役のステファン・グールドは特に素晴らしかったです。凄い声量と体力の要る大役であることを、改めて実感しました。脇役ではブランゲーネ役のエレナ・ツィトコーワも良かったです。
オーケストラピットは、この劇場は12年ぶり(!)となる大野和士さんの指揮する東京フィルハーモニー交響楽団。ゆったりとしたテンポで、スケールの大きな音楽を聴かせてくれました。
夜11時近くの終演にもかかわらずカーテンコールも大盛り上がり。最後は皆総立ちでなかなか拍手が鳴り止みませんでした。4時間を超える濃密な音楽、休憩時間も入れて6時間近い時があっという間に過ぎた気がします。心に深く残る公演でした。
実はオペラって、生まれてから、まだ三回しか実際に見た事ないんですは。トリスタンとイゾルデは曲は何度も聞いてるのに。
ひと段落したら、東京で誘って下さい。
投稿情報: たけちゃん | 2010年12 月30日 (木) 18:51
了解。お誘いします。
でも、東京というか、日本に居るかどうかが問題ですね。(笑
投稿情報: 岡田 | 2010年12 月30日 (木) 20:18