ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の日本公演、16日の名古屋公演(愛知県芸術劇場コンサートホール)へ行ってきました。
指揮はクリストフ・エッシェンバッハ、ピアノはラン・ランで、アンコールも含めて以下のようなプログラムとなりました。
- リスト:ピアノ協奏曲 第1番
- リスト:コンソレーション 第2番(ピアノアンコール)
- リスト:ラ・カンパネラ(ピアノアンコール)
- (休憩)
- モーツアルト:交響曲 第34番
- シューベルト:交響曲 第7番「未完成」
- ヨハン・シュトラウス2世:美しく青きドナウ(オーケストラアンコール)
前半の主役はやはりラン・ラン。リストのピアノ協奏曲は隙の無い、思わず「完璧」と言いたくなるような演奏。躍動的かつ繊細な音、その間のちょっとした休符の静寂にも鳥肌が立ってしまいます。一方でアンコールのカンパネラは自由かつ力強い、わくわくするような演奏で、そういえばのだめの映画で野田恵のピアノ演奏を担当したのはこの人だったなあ、なんてことを思い出したりしました。
後半、モーツアルトでは弦楽の美しさを堪能。「未完成」はオーケストラが1つの楽器になったような調和の取れた演奏。そして、美しく青きドナウ。本場のウィンナーワルツが聴ける望外のアンコールに会場全体が大いに盛り上がります。
数ある世界のオーケストラの中でも、このオーケストラは特別であることを改めて実感する、本当に素晴らしい演奏会でした。