また間が空いてしまいましたね。
7月4日は20周年記念モードの新国立劇場で「トスカ」を見てきました。
9年前にも見ている再演演出ですが、この豪華なプロダクションは何度見ても素晴らしい。今回は2階席から違う角度で見ることが出来ました。
トスカ役は10年前の「渋谷アイーダ」(ピーターコンヴィチュニー演出)以来のキャサリン・ネーグルスタッド。キュートながらも力強い歌声、そして演技も含めてアイーダとトスカというかなり性格の違う役の共通点みたいなものを感じたりしました。
他の歌手陣もすごく良かったですが、なんといっても特筆すべきはロレンツォ・ヴィオッティの指揮する東京フィルハーモニー交響楽団の詩情豊かな響き。いつもの東京フィルとは一味違う音のように感じましたが、いかにもこの作品に相応しかったと思います。まだ20代とのことですが、今後楽しみな若手指揮者を見つけた気分です。
美しいオーケストラの音に乗って素敵な歌声と豪華な演出で繰り広げられる感動的なストーリー。まさにこれぞ正統派イタリアオペラと言えるような舞台に大満足です。