バイエルン国立歌劇場の日本公演、NHKホールでワーグナーの「ローエングリン」、10月2日の公演を見てきました。
この公演の目玉はやはりヨナス・カウフマンのローエングリン。先日のMET日本公演では来日できなかったカウフマンが、今度こそ見られると楽しみにしていました。ところが、またもや来日中止。もうカウフマンには縁が無いのかなあと思っちゃいますね。
そのカウフマンの代役としてローエングリンを演じたのはヨハン・ボータ。カウフマンとはちょっと違うタイプのような気がして正直どうなのかなと思いましたが、さすがに世界のトップテノール、最初から最後まで素晴らしい歌声。「カウフマンの代役」ではない「ボータのローエングリン」を堪能することができました。
他の歌手ではワルトラウト・マイヤーのオルトルートが盤石の安定感。エミリー・マギーのエルザも良かったです。
この公演の演出はリチャード・ジョーンズ。エルザの夢は家を建てること。ローエングリンは大工さん。1幕の冒頭ではエルザは一人で設計図を書いています。大工ローエングリンの登場で建設は順調に捗り、2幕の最後ではついに大屋根をクレーンで降ろして家は完成。しかし3幕ではエルザに裏切られたローエングリンは自ら建設した家に火を放ちます。いわゆる「読み替え」による現代化ですが、決して判りにくいものではないと思いました。また、開演前や幕間も舞台上は進行する、まさに目の離せない演出でした。
下の写真は開演前にロビーで鳴らされるファンファーレの様子。こういう趣向も楽しいですね。
