小澤征爾音楽塾、東京文化会館でのオペラ公演に行って来ました。(3月24日)
個人的には2007年の「カルメン」、2008年の「こうもり」以来、久しぶりの音楽塾公演です。
今回の公演は、まずオーケストラピットを上げた状態で、ナタリー・シュトゥッツマンの指揮するベートーヴェンの交響曲第2番。シュトゥッツマンは格好良い指揮っぷりで、音楽性もしっかりと論理的。元々はコントラルトの歌手ですが、これから指揮者としても人気が出る予感がします。
休憩の間にオーケストラピットが下がり、いよいよ小澤征爾さんの指揮でラヴェル「子どもと魔法」が上演されます。「オペラ・ドラマティコ形式」と謳っていますが、本格的な舞台装置や衣装で、ほとんど通常のオペラ公演のように感じました。
演出はデイヴィッド・ニース、カラフルで退屈させない、とてもわかりやすく、グロテスクな部分を抑えた、気持ちの良い演出。小沢征爾さんの指揮は若いオーケストラや歌手たちに細かく指示しているようで、ステージとオーケストラピット、そして指揮者が一体となった、とても良い演奏だったと思います。
この「子どもと魔法」という作品、個人的にはストーリーも音楽も少し単調という印象を持っていましたが、そういうイメージを完全に払拭する、演出・音楽ともに完成度の高い公演でした。
小澤征爾さんも元気そうで、今後の活躍も期待できそうです。