今年のノーベル物理学賞は南部陽一郎氏(素粒子物理学と核物理学における自発的対称性の破れの発見)と、小林誠・益川敏英両氏(クォークが自然界に少なくとも三世代以上あることを予言する、対称性の破れの起源の発見[いわゆる小林・益川理論])に与えられました。
「(自発的)対称性の破れ」というのは、本来対称で同じ性質を持つものが、違っていたほうが安定であるなどの理由で違った性質を獲得すること。例えとしては、双子の兄弟を全く同じように育てたのに、なぜか一人がボケ、一人がツッコミになるようなものでしょうか。素粒子の世界でも、相方とは別の性格になったほうが落ち着く(エネルギーが低い状態になる)場合があるようですね。(笑)
もっとちゃんとした説明を読みたい方には、受賞者自身による「クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか (ブルーバックス)」をお勧めしておきます。元の本が書かれたのは1981年ですが、現在の版は1998年に改訂されたもので全く古さを感じさせません。名著です。