龍のパガニーニ、マゼールのブラームス、そしてハープの謎

Maazel 巨匠ロリン・マゼールの指揮するトスカニーニ交響楽団公演聞きに愛知県芸術劇場コンサートホール

1曲目はロッシーニの「絹のはしご」序曲。弦の響きの美しさはさすがトップクラスのオーケストラ。木管楽器のソロ・テクニックも聞かせどころか。

2曲目、パガニーニヴァイオリン協奏曲第1番ソリスト五嶋龍の登場です。

最初のうち、ちょっと硬いかなという感じでしたが、聞いてるうちにこちらがのめり込んでいく感じ。第1楽章の攻撃的なカデンツァでは思わず息をするのを忘れるほどです。第3楽章に入る頃には硬さもどこへやら。膝から下でステップを踏んで踊りながら(?)弾いてます。この難しい曲をこんなに楽しく弾いちゃうんだなあ。19才のソリストに対して、天下のロリン・マゼール(77才、どうでもいいけど、この人、私と誕生日が同じだ!)が伴奏役に徹している姿はちょっと見物ですね。

アンコールの拍手に、無伴奏God Save the Queen の変奏曲を演奏。凄いテクニックに皆、大拍手。ここで15分の休憩です。

休憩中、ステージ上にハープが2台運び込まれます。ハープ奏者らしきお姉さんが2人出てきて調律なのか練習なのかやってますが、休憩終了前に奏者だけ引っ込みます。

そして、いよいよ今日のメイン。若い者には負けんぞ言わんばかりに(?)指揮者用の譜面台も片付けて、ブラームス交響曲第1番が始まります。ロリン・マゼールという人にはどちらかというと保守的なイメージを抱いていたのですが、良い意味でそれを裏切る実にアグレッシブなブラームスに驚かされました。あたりまえだけど、やはり只者では無い。オーケストラのレベルも非常に高かったです。

アンコールはヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」序曲。アンコールに相応しい盛り上がる曲でお開き。老人(失礼!)と若者、二人のコントラストが際立つ素晴らしいコンサートでした。

ステージ上の2台のハープはブラームスではもちろん、アンコール曲でも最後まで使われることはありませんでした。いったいあれは何だったんだろう・・・。

Paganini