半年ぶりの新国立劇場。プッチーニのオペラ「トスカ」を見てきました。
今回は指揮者(フレデリック・シャスラン)と主役3人(トスカ:イアーノ・タマー、カヴァラドッシ:カルロ・ヴェントレ、スカルピア:ジョン・ルンドグレン)がすべて新国立劇場初登場。ちょっと珍しいかもしれません。
2003年に制作されたプロダクションの再演で、この劇場の高度な舞台設備を駆使した豪華絢爛な演出です。写実的で大きなセットには美しい壁画が描かれ、まるで本物の大聖堂や宮殿のよう。そのセットが惜しげもなく転換していき、全く飽きるところがありません。
圧巻は第1幕の最後「テ・デウム」の場面。このわずか5分か10分くらいのために、巨大な教会のセットと多数の合唱・助演者が注ぎ込まれます。なんという贅沢な演出でしょう。
演出・舞台面だけでなく、音楽的にも主役3人の美しく強い歌声に圧倒されました。視覚と聴覚の両方で楽しめる、まさにこれぞオペラの王道と言える公演でしょう。
最後はみんな死んでしまう悲劇的なストーリーですが、豪華で充実した演出は後味もよく、この季節のクリスマス気分にも不思議と合っているように思いました。